甲状腺癌(こうじょうせんがん)を克服した男の記録

放射線科ホウソ病棟とヨード治療の話しです


放射線科ホウソ病棟とヨード治療

放射線治療はいたって簡単なものでした。僕の場合は、カプセル錠剤を2つほど飲むというもの。ヨード治療と言われるものです。

そのカプセルの中身は放射線物質が入っているようで、そのカプセルの中身の物質が僕のリンパ節の悪い部分に作用するという治療でした。

カプセルと紙コップに入った水を渡され、飲みます。飲んだ後は看護婦さんから気分が悪くなるかもしれないからと注意されますが、べつに気分が悪くなることもなく、いたってふだんと変わらない感じでした。

食事は、すべて使い捨ての容器に入れられてきます。放射線が唾液、汗からもでるので、唾液が付着した容器はすべて捨てなければいけないようです。食事後は自分で備え付けのゴミ箱に容器を捨てます。

さて、その治療中はもちろん外出はできません。それどころか院内をうろつくこともできないのです。ホウ素病棟内のトイレと部屋の往復だけでした。

お見舞いに来た人にももちろん接触することはできません。ちょっと離れた距離から顔をあわせる程度です。

毎日からだから放出される放射線の量を測りに来るのですが、看護婦さんは、もちろん鉛のエプロンのようなものをつけてきます。

放射線の量が減ると、院内を歩くことがゆるされます。 唯一のたのしみは、お風呂と散歩とテレビ。なんか老人みたいです。

この放射線科に転科したのが、1989年の4月17日です。