親のありがたみ
こういうことを書くのは、恥ずかしい感じもするのですが・・・やはりこの入院で人のありがたみを感じました。
東京で倒れた時真っ先に駆けつけてくれたのは親です。あたりまえなのでしょうが、来てくれた時にはホッとしました。
実は僕が、甲状腺癌だということを知ったのはつい最近なのです。 親は、いままで甲状腺癌だということを僕に隠しつづけていました。もちろん先生も。
おそらく当時のがんというものに対しては、やはり絶望的なイメージがあったのでしょう。 僕もその当時、若干20歳のときに甲状腺癌と告知されていたら、心が折れていたと思います。おそらく悲観的になっていたことでしょう。
なにも知らなかったから、逆になんなくのりこえられてきたように感じます。 あとになって親戚のおじさんから聞いた話ですが、親は泣いていたそうです。おそらくがんと聞かされて死ぬと思ったのでしょう。
先生にも幾度か僕の病名はなんですか?とたずねたことはあるのですが、そのたびに難しい病気の名前を聞かされました。なんとかシンドロームとか、褐色細胞腫とか・・・。
そして最近になって、主治医の先生に僕の病名はなんでしたっけ?と聞いた所、ようやく僕が甲状腺癌だということを口にしたのです。
うすうすはわかっていたような気がします。
ただはっきりと甲状腺癌だと言われたのは、20年近くたってからでした。 今は僕が、甲状腺癌だということを黙っていてくれた親と先生に感謝しています。