甲状腺癌(こうじょうせんがん)を克服した男の記録

2度目の手術の話しです


2度目の手術

1度目の手術後に耳を疑うことを先生から言われました。なんともう一度手術をしなくてはいけないのです。

それはなぜかというと、1度目の手術で甲状腺の一部をのこして摘出したらしいのですが、それでは、ヨード治療に差し支えがでるということらしいのです。 もう一度おなじ部分を切り開き甲状腺を全部摘出するというものでした。

なぜ1度目の手術で全部摘出してくれなかったのかと先生をといつめたかったのですがそんな気力もありませんでした。

初めて手術をうけ、いやというほどの痛みと苦しい思いをした僕は、かたくなに拒否をしたのですが、それでは治療できないということで、しかたなく2度目の手術をうけることになりました。

2度目の手術は、首だけです。

そして、最悪なことに2度目の手術のときに目を覚ましたのは手術室のなかでした。 しかも呼吸ができなくて目が覚めたのです。

意識はもうろうとしているので、はっきりとは目が覚めてはいません。麻酔が効いていたからか上手く呼吸ができず。「い、いきができない・・・!」「たすけて!」と叫んだのを覚えています。

しかし、手術室の先生はおちついて「ゆっくり呼吸して」「大丈夫」と僕に話しかけますが、無理です。大丈夫じゃないのです。 まるで過呼吸状態のような感じです。

しだいに意識がはっきりしてくると徐々に呼吸ができるようになりました。

もう、2度とあんな思いはいやです。

そんないやな思いをした二回目の手術が、1989年の3月17日です。